WordPressのインストールが終わり、サイトヘルスをチェックするとステータスに1件の改善が。
「古いデータベースサーバー」という項目。
要はMySQLを5.6から5.7に上げることを推奨しますという内容です。
せっかくなのでロリポップを使ったMySQLのアップグレードに挑戦して、苦戦しながらも成功したので記録を残そうと思います。
わかってしまえばとてもスムーズに終わります。

それでは初めての方でもわかりやすく順を追って説明しようと思います。
WordPressのバックアップを取っておきましょう(任意)
まず、MySQLのバージョンアップをする前に万が一に備えてWordPressのバックアップを取っておきましょう。
この作業は任意です。
あとからバックアップから復元をするとかそういう意味ではありません。
ちなみに僕はバックアップしないでドキドキしながら挑戦しました。
WordPressのバックアップには「All-in-One WP Migration」のプラグインが良いと思います。
使い方も簡単で個人的におすすめです。
使い方は下記の記事をご覧ください。図解入りで説明しています。

ロリポップでMySQLを5.6から5.7にアップする手順
まずは、これからやることを簡単に紹介しておきます。
- ロリポップFTPから「wp-config.php」をダウンロード
- ロリポップの古いデータベース(MySQL5.6)に保存されているデータをエクスポートする
- 新しいデータベース(MySQL5.7)を作成する
- 5.6からエクスポートしたデータを新しく作成した5.7にインポートする
- FTPのファイル操作で新しいデータベースを見に行くようにファイルを書き換える
というのが、おおまかな作業の流れになります。
手順を1つ1つ確認していけば問題なく終わりました。
それではさっそくMySQLのバージョンアップを始めましょう
ロリポップFTPから「wp-config.php」をダウンロードしよう
ロリポップのFTP画面に入ります。
そして「wp-config.php」ファイルを探します。
そのファイルの中に入り、最下部にあるダウンロードをクリックしてファイルをダウンロードしておきます。
ダウンロードが終わったら、そのファイルを更に複製しておいてください(念のためです)。
後で、操作するのですが万が一のことを考え何も触っていないまっさらな状態のファイルも用意しておきましょう。

重要なファイルなので、元の状態のファイルも残しておきましょう。
wp-config.phpを開いたら、ピンクの枠で囲まれた以下の場所をエクセルにコピーしておきます。
あとで使います。
ロリポップで現在のデータベースを確認する
ロリポップの管理画面に入ったら、「サーバーの設定・管理」→「データベース」で現在のデータベースの情報を確認します。
この情報はあとで使いますので、表をコピーしてエクセルにでも張り付けておくのが良いと思います。
準備が出来たら【操作する】をクリックします。
phpMyAdminの画面に入ろう
それでは、phpMyAdminの画面にログインしてきましょう。
ログイン画面を開いたら、先程エクセルにコピーした
- DB_USER
- DB_PASSWORD
- DB_HOST
を選択してログインします。

なんかすでに緊張してきた。

そうだね。開発関係の人じゃないとあまり触ることない画面だからね。
phpMyAdminから必要なデータをエクスポートしてみよう
少しずつ見慣れない画面になってきたと思います。
ですが、作業は難しくないのでゆっくりやれば大丈夫です。

続けますね。
ログインできたら、左側のツリーに自分のDB_USER名があると思うのでクリックします。
すると右側にズラッと色々出てきたと思います。
あとはこのデータをエクスポートしますので、何も操作せずエクスポートを押します。
データをエクスポートする(注意事項あり)
データをエクスポートします。
まずは「エクスポート方法」が「簡易」になっているので「詳細」に切り替えます。
するとテーブルに大量のデータが出現します。
全選択で全部バックアップしてももちろん構いません。(結構容量多いと思います。環境にもよりますが)
私はこのブログだけ5.7にできればよかったので、容量軽減のためにこのブログの「$table_prefix」だけ選択しました。
画像の2箇所に必ずチェックしてください。(デフォルトではチェック外れてます)
チェックしないと5.7にインポートした時にエラーになります。
お疲れ様でした。
ここまでで、だいたい半分くらいの作業が終わりましたよ。
ロリポップでMySQL5.7のデータベースを作成する
ロリポップのデータベース確認画面に戻り「作成」ボタンを押して、MySQL5.7を新しく作ります。
作成するサーバーが5.7になっているのを確認してください。
「データベース名」と「接続パスワード」は何でもいいです。
データベース名:chikuwa、接続パスワード:chikuwaadminとかでも大丈夫です。
本当にお好みで。そして、ここで決めた情報もあとで使いますので、エクセル等にメモしておきましょう。
作成を押すと、新しいデータベースが作成されたと思います。
5.7が完成したのを確認したら、次は新しいデータベースに先程phpMyAdminからエクスポートしたデータをインポートをします。
MySQL5.6のphpMyadminからエクスポートしたデータを5.7にインポート
これは先程の逆にインポート操作をします。
まずは新しい5.7のphpMyAdminにログインしてください。ログイン方法は5.6の時と同じです。

ログインできたら、左側のリストのデータベース名をクリックするところまで共通です。
操作はエクスポートよりもシンプルです。
何も触らず「インポート」からファイル「LAA132456-hogehoge.sql」を参照して「実行」するだけです。

ぎゃー、なんだこれ

あせらなくてもだいじょうぶだよ。
このエラーは「データベース情報の名前が違うよ」という内容です。
焦らずに「LAA132456-hogehoge.sql」をエディタで開きましょう。
直すのはピンク枠の3箇所です。
今は5.6の頃の名前になっているはずなので、これを5.7を作成したときの新しいデータベース名に直します。
もう1回インポートしましょう。
するとうまくいくと思います。

焦った~~

ドキドキするよねw
あと一息です。ここまでうまくいけば残りは最初にロリポップのFTPからダウンロードした「wp-config.php」に新しく作成した5.7を見てねと記述して終わりです。
ロリポップFTPからダウンロードしたwp-config.phpをMySQL5.7用に書き換える
あと少しです。
最初の方でロリポップFTPからダウンロードした「wp-config.php」があると思います。
これを新しい5.7の情報に書き換えてFTPでもとに戻せば終わりです。
念のため、何も操作していない状態の「wp-config.php」は複製しておきましょうね。
「wp-config.php」を開いて、書き換える場所はピンクの3箇所です。
ここを新しく作ったMySQL5.7の情報に書き換えます。
- DB_NAME
- DB_PASSWORD
- DB_HOST
です。5.7の情報をしっかりチェックして間違いないように変更します。
最後 ロリポップFTPでwp-config.phpを上書きしよう

いよいよ最後です。

やったね
最後はロリポップFTPに入っているMySQL5.6の頃の「wp-config.php」を今書き換えた「wp-config.php」で上書きします。

ちゃんとバックアップ取ってますよね?
さぁそれではやっていきましょう。
ロリポップFTPの画面にログインしたら、まずは「上書き可能」な状態にパーミッションを直します。
FTPの中に入ってる「wp-config.php」の詳細を開いてパーミッションを「400」から「600」と手打ちで直してください。
これをさきにやらないと上書きできません。(上書きが終わったら400に戻すのも忘れずに)
そして、最新の「wp-config.php」を上書きアップロードします。
上書きが完了したら、サイトが表示されるか確認しましょう。
これでサイトが無事に見れるようになったら、最後にサイトヘルスをチェックすると・・・
完璧になっていますね

やったね!
無事にMySQLを5.6から5.7に書き換えることが完了しました。
ただ、数日間は様子を見たほうが良いとは思いますので、ロリポップのデータベースから5.6は消さないように、さらに各種ファイルも数日間はバックアップとして残しておきましょう。
まとめ MySQLのアップデートはしっかり確認しながら作業を進めればできる!
Web会社の開発関係の人とかでないと、あまり触る機会がないMySQLやphpMyAdmin。
下手に触るとサイトが壊れてしまう危険もある難しい箇所です。
マニュアルを見ながらしっかりゆっくり進めましょう。
これで、ちくわブログのサイトヘルスは完璧になりました。
今回はロリポップを例に紹介させていただきました。
ロリポップは料金も安く、見た目も使いやすくとても良いレンタルサーバーです。
ご興味のある方は無料お試し期間もあるのでぜひ触ってみることをオススメします♪
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