中古ドメインという言葉を聞いたことはありますか?
中古ドメインは別名(オールドドメイン)とも呼ばれており、過去に別な人(第三者)が利用したドメインです。
そしてそのドメインを使わなくなって破棄されたドメインを中古ドメイン(オールドドメイン)と読んでいます。
逆に、新規ドメインはまだ誰も使ったことがなく過去の運用歴もない、生まれたての赤ん坊の状態のドメインです。
この記事は
- これからブログを始めてみたいけど中古ドメインってSEOに効果あるの?
- 中古ドメインってGoogleからペナルティ受けてることがあるって聞くけどどうなの?
- 中古ドメインを利用することによるSEOに対するメリットとデメリットって?
- どうやって手に入れるの?
について、中古ドメインを長年使ってきた「ちくわ」が書いてみようと思います。
このブログ以外にも、5年以上使っている中古ドメインブログも持っています。
でも、家電や洋服は新品のほうがもちろん良いですが、ドメインは中古のほうが良い場合もあるんです。
その辺りを解説していこうと思います。
ブロガーが中古ドメインを利用することによるメリット
中古ドメイン(オールドドメイン)というものを使ったことがない人にとっては、ちょっと手が出しにくいですよね。
でも、中古ドメインには「中古」だからこそのメリットがあるんです!
実はSEOにも良い効果を持っているのです。

中古なのにいいの?

車や洋服と同じでドメインも中古だからこそのメリットが実はあるんだよ
- 過去の運用で受けてきた被リンクを活用できる
- インデックスされるスピード、順位がつくスピードが新規ドメインより早い
過去の運用で受けてきた被リンクを活用できる
中古ドメインはドメインにもよりますが、長いと20年以上の運用歴を持っているドメインもあります。
その長い運用により、多くのサイトから被リンク(バックリンク)を受けています。
新規ドメインの場合は、というと誕生したばかりですから、当然誰も知りません。
知らないということは被リンク(バックリンク)も向けてもらえません。
この「ちくわブログ」を見てみましょう。
細かい指標は改めて説明しますので、まずは被リンクを見てください。
637の被リンクを最初から受けているのです。(日によって変わります)

新規ドメインは当然被リンク数は「0」です
1つのサイトから複数ページの紹介がされています。
637の別なドメインのサイトから紹介されてたらすごいことなのですが、そこまでのドメインはなかなか見つかりません。
まずは、このドメイン(https://aqua2webs.com/)は、637ページにURLが載っていて紹介されているんだと思ってください。
被リンクの多いサイトは検索エンジンからも見つけてもらいやすいし、良い評価を受けやすいです。
良い評価を受けやすいということは上位にも上がりやすいということです。

新規ドメインよりは良いね。新規ドメインだと0だもんね。
つまり、ブログを少しでも早く上位に表示させたい、インデックスされたいという方には中古ドメインはオススメなのです。
インデックスされるスピード、順位がつくスピードが新規ドメインより早い
中古ドメインは、新規ドメインに比べて
- ページ(記事)がインデックスされるスピード
- 順位がつくスピードが早い
という傾向があります。
長い運用歴を持っている中古ドメインは、それだけGoogleからも見てもらいやすい(クロール頻度が高い)です。
このサイト(ちくわブログ)のドメインも中古ドメインです。19年の運用歴を過去に持っています。
10年運用され、Googleにもインデックスされてきました。
つまり、多くの人に早く見てもらいやすい。早くインデックスされるということです。
早く多くの人に見てもらえる可能性があるというのはSEO効果においてもプラスですよね。
ここで1点だけ覚えておいてほしいのは、中古ドメインなら何でもいいわけではありません。

全部一緒じゃないんだ?

車も洋服も中古であってもピンキリでしょ。それと一緒だよ。
中古ドメインにも当然、質や評価があります。(中古車と一緒です)
良い評価をされている中古ドメインを使い記事を書けば、新規ドメインだとなかなかインデックスされなかったのに翌日には、もっと早ければ数時間後にはインデックスされることもあります。

私が過去に中古ドメインに20記事ほど載せ替えたら
「アッ」という間にインデックスされました。
さらに中古ドメインにはパワーがあります。新規ドメインはゼロです。生まれたばかりですから。
ところが中古ドメインは最初から高いパワーを持っているので、良い順位を取りやすい傾向があります。
もちろん、狙うキーワードや競合の強さにもよりますが、パワーの高いドメインほど上位に上がりやすくなる可能性を秘めています。
そのため、いくらパワーの高い中古ドメインでも、コンテンツが駄目だったら意味がありません。
中古ドメインは上位表示、早期インデックスさせるための道具なので、良いコンテンツを書く!というのが最優先で大切なことです。

中古ドメインを手に入れたから順位が上がると思う人もいますが違います。
中古ドメインは「良い記事」を早く認知させる道具なんですよ。
ここまで書いた内容だと「え、中古ドメインってすごいじゃん」と思うかもしれませんが、当然「中古」なのでデメリットもあります。
次はそれを書いていこうと思います。

いいことばかりじゃないんだね

でも、その前に新規ドメインのメリットにも触れておきましょう
新規ドメインのメリット
ここで、新規ドメインのメリットについても紹介しておきます。
新規ドメインは、生まれたての赤ん坊です。ですが、メリットとして以下があります。
- 料金が安価で入手することができる
- ドメイン名を自由に設定することができる
- 運用歴を全く気にする必要がない
というメリットがあります。
中古ドメインのメリットとは真逆ですね。
安価で取得できる
中古ドメインは販売店で購入すると非常に高額です。
数千円から数百万する場合もあります。
ですが、新規ドメインの場合はおおよそ1000円前後で取得することが出来ます。
希望するドメイン名をお名前.comなどで検索して、希望する名前があれば自分の選んだドメイン名でサイトを新規運用することが出来ます。
価格が安く取得できるというのは新規ドメインの大きなメリットの1つです。
ドメイン名を自由に設定することができる
中古ドメインは過去に誰かが取得したドメインなので、ドメイン名が決められています。
しかし、新規ドメインは自分が最初のオーナーになるので好きな名前で取得できます。
他の人に使われている場合でも「com」や「net」「jp」など様々な種類から選べるので、希望の名前が選びやすいと思います。

「com」より「jp」のほうが強いとかあるの?

ないよ。
その箇所はTLD(トップレベルドメイン)というんだけど「jp」が強いとか「net」が弱いとかそういうのは関係ないんだよ。
企業で運用するなら「com」や「jp」が良いと思いますが(xyzとかはちょっと企業だと微妙ですよね)、個人で運用する上では全く違いはありません。

TLDは好みで良いと思います。
今は様々なTLDが出ているので、好みのTLDを探すのも面白いと思いますよ。
運用歴を全く気にする必要がない
中古ドメインは、選ぶ際に過去の運用歴を多少は気にしたほうが良いです。
- アダルト運用歴のドメイン(アダルトジャンルをやりたいなら良いが)
- ペナルティを受けてそうなドメイン
- 低品質なサテライトサイトで不要になり削除になったと思われるドメイン
- カジノ系や、中国・ロシア関係(全て悪いとは言わない)
など中古ドメインを選ぶ際には、気にしますが新規ドメインでは一切考える必要がありません。
自分が最初のオーナーになるわけですから、運用歴は自分で作るのです。
過去の運用歴を全く気にせず新鮮な気持ちでスタートできるのもメリットですね。
注意!新規ドメインのつもりで買ったが実は中古ドメインの可能性もある
新規ドメインを購入する際に、実は1点気をつけてほしいことがあります。
新規ドメインを買ったつもりが、実は中古ドメインだったという場合です。

ん?どういうこと
最初に記載しましたが、中古ドメインとは過去に誰かが運用して破棄されたドメインです。
その破棄されたドメインを、たまたま運悪く取得してしまう可能性もゼロではないのです。

希望する名前が、偶然誰も取得していない中古ドメインの場合もあるんだよ

え、そうなの?

すごい確率だけどね
破棄されて、まだ誰も取得していないドメインは新規ドメインと同じ感覚で取得することが出来ます。
新規ドメインを買ったつもりが実は中古ドメインを買ってしまったということもあり得るのです。

そのため、お名前.com等でドメインを購入する前には、1回Wayback Machineで検索することをオススメします。
もし、購入したいドメイン名に過去の運用歴があったら、それは新規ドメインではなく中古ドメインです。
運用歴に問題ががなく、中古ドメインでも良ければ購入しても構いませんが、本当にきれいな新規ドメインを探している場合はTLD(com、net等)を変えてみるなど、検討してみましょう。

これは、お名前.comのほんの一部だよ。全部で400種類以上あるんだよ

そんないあるの?迷っちゃうなぁ
それでは中古ドメインに話を戻しまして、デメリットについてご紹介します。
中古ドメインのデメリット
中古ドメインは、販売している店舗様がいくつかあります。
値段もピンキリです。数千円から高いと数百万するドメインまであります。

さらに高額なドメインを買ったからと言って絶対に成果が出る保証が無いという点もデメリットと言えばデメリットです。
ある意味ギャンブルに近い方法ではあります。
先に書いたように、コンテンツの質・選ぶキーワード(戦う舞台)により大きく変わります。
つまり高額だから良い結果にはなりませんので、自分が決めた予算に合わせて無理のない導入をしましょう。
一時的に順位が上がるが、急激に順位低下の可能性がある

これはどういう意味?
中古ドメインあるあるなのですが、メリットにも記載したように中古ドメインにはパワーがあります。
昔から持っていた評価も引き継いでいます。
そのため、早期インデックスされ良い順位がすぐに付く可能性も高いです。
ただ、そこであきらめるのではなく研究しリライトを重ね、良い記事に仕上げることができれば復活が早いのもまた中古ドメインです。
クローラーが新規ドメインより早く回ってきてくれるので、たくさんチェックしてもらえます。
Googleから「お、記事良くなったね。順位アップだ」という評価をもらうことができれば早期に順位を上げることも不可能ではありません。
過去の悪い評価を引き継いでしまう
中古ドメインは過去の運用歴(ドメインパワー)を活用して、早期インデックスや順位アップを狙うことが出来ます。
過去の運用歴というのは、良いものばかりとは限りません。
一番わかり易いのが、Googleからの手動ペナルティを受けた中古ドメインを入手してしまった場合。
このドメインは過去にペナルティを受けていますよね?という負の評価も引き継いでしまうのです。
手動ペナルティを受けてしまったサイトを見極める判断としては、私は以下をチェックしています。
- 日本語のものすごく低品質なサテライトサイトで1年程度で破棄されたドメイン
- 意図的に被リンクを買ったり被リンク販売サービスなどを利用して被リンクを増やしたドメイン
- 運用歴が極端に短いのにドメインパワーや被リンクが非常に多いドメイン
- アダルトサイト運用歴を持っているドメイン(アダルトサイトだからペナルティを受けるわけではありませんが、気持ちの問題)
上記のようなドメインは購入しないようにしています。
中古ドメインの販売店に寄っては、アダルトサイトの運用歴ありなしなど明記してくれているお店もありますので、しっかりチェックしたほうが良いです。
もし、過去にペナルティを受けている(ペナルティを受けているドメインを入手してしまった場合)はGoogleのガイドラインに準拠した、新しいサイトに生まれ変わったことをGoogleに運用を通じて教えて上げる必要があります。
名前が決まってる
これはどうしようもないです。
中古ドメインですから、当然過去に誰かが取得して使っていたドメインです。
そのため、ドメイン名は決まっているのです。変更は出来ません。
そのため、企業の公式サイトなどには向かないです。
例えば私の「ちくわ」を使った会社を起こした場合「ちくわ株式会社」なので、(chikuwa.com)とかならわかりますが、(olddomain.com)とかの名前だと変ですよね。
そのため、企業のサテライトサイトやアフィリエイトサイトとしてなら良いですが、公式サイトには向いていません。
でも逆に考えればドメイン名を気にしなくても良い個人のブロガーさんやアフィリエイターさんには向いているともいえますね。
中古ドメインってどうやって手に入れるの?
中古ドメインを入手する方法は大きく分けて2つあります。
- 販売店(中古ドメイン販売屋さんなど)やココナラ等でも取得代行を行っているサービスがあるので購入する
- 自分で手に入れる
どちらかになります。どちらにも良い点と悪い点がありますので順に紹介していきます。
販売店(お店やココナラ等のサービス)で手に入れる方法
まず、コストがかかります。
新規ドメインは、通常1000円前後で入手することが出来ますが、販売店等を利用することにより数千~数百万までかかります。
ただ、一度購入してしまえば更新料は新規ドメインと一緒なので、ランニングコストは同じです。
導入費用だけは高くなります。
有名なところですとラッコの相性でおなじみの「中古ドメイン販売屋さん」
サービス | ★★★☆☆ | サイトは少し古い感じがしますが、様々なツールも開発されており買いやすい。少し上級者向けかな? |
---|---|---|
値段 | ★★★★☆ | 低価格~高価格までバランスよく販売されており、予算があまり使えない人でも手が出しやすい |
総評 | ★★★★☆ | トータルしてのバランスが良い、ポイントバックやサポートも充実 |
値段は高いですが、サイトは新しい?「アクセス中古ドメイン」
サービス | ★★☆☆☆ | 以前はSALEやクーポンなどよく配布されていたが、今の店長?という方に代わってからはなくなった |
---|---|---|
値段 | ★☆☆☆☆ | 今までは低価格~高価格とバランスが良かったが昨年のいつからか、理由はわかりませんが、全体的に急激な価格アップがされた。 |
総評 | ★★☆☆☆ | 安いドメインが無くなり高いドメインだけを販売するサイトに変わったというイメージ |
比較的最近新しく登場したサービス「リユースドメイン」
まだ利用したこと無いので、分からず。。
などが有名でしょうか。
私が利用したココナラさんのサービスについては、私見ですが
サービス | ★★★★☆ | 個人対個人でのやり取りになるので、文句なし。ただ依頼からドメインを探すので少し時間かかる。ストックがアレば10分で納品まで完了。 |
---|---|---|
値段 | ★★★★★ | 個人ということもあり、値段は最も安い |
総評 | ★★★★☆ | 保証という意味ではペナルティに対してくらいしかありませんが、私はリピしています。対応がすごく丁寧で値段も安いため。 |
それぞれのサイトが独自の指標でドメインに点数をつけているため、迷ってしまいます。
アクセス中古ドメインが出している、パワーランクチェックツールというサイトを利用すればドメインパワーを調べることが出来ます。
視覚的にわかるので、見やすいですね。
参考までにこのドメインのパワーはこのくらいです。
もっと高いのでも良かったのですが、このドメインは名前で探してもらったのでこのくらいです。
いま書きましたが、「名前で探してもらった」のです。
はい、このドメインも中古ドメインで上記にも書いたココナラを利用して購入しました。

通常ジャンルや名前の指定は受けない(当然ですw)ということだったのですが、パワーが多少低くても良いからと少し無理言ってお願いしました。
女性のアフィリエイターの方?なのかと思うのですが、丁寧に探してもらったのでありがたくこれから使わせていただきます。
先程中古ドメインのデメリットで書いたのですが、ペナルティ付きの中古ドメインもたくさんあります。
自分で見つけた中古ドメインが最初からペナルティがついていた場合は、もうどうしようもありません。
販売店やココナラでのサービスではペナルティなしというのが条件でしたので、私は初期投資を数千円だけして購入しました。
他にも数サイト中古ドメインで運用していますが、全てそのココナラの方から購入しています。

このサイトは名前がシンプルっぽいのが良かったので、
リピート権限でワガママ言っちゃいましたw
以前はアクセス中古ドメインでSALEドメイン買ってたのですが、中止になってしまったようなので。
ココナラを利用するのは安くて信頼できる方だから、というシンプルな理由です。
中古ドメインを自分で手に入れる方法
中古ドメインは、販売店等を利用しなくても自分で入手することが出来ます。
自分で入手する場合は、新規ドメインと購入料が一緒です。
つまり、ものすごく運が良ければ販売店で10万円するドメインと同等のパワーの中古ドメインが1000円ほどで手に入るわけです。
有名なのは「Expired Domains」ですね。
使い方はこちらの記事で紹介しています。

このサイトは中古ドメインとして購入できるドメインを一覧で表示してくれるので、早いもの勝ちでドメインを買うことが出来ます。
でも、どれがパワーが高いかとか全然わかりません。
そこに労力を割くくらいなら良い記事を1つでも書いたほうが良いなと割り切って私が中古ドメインを購入するときはいつも外部の方に依頼しています。
もちろん自分で手に入れたこともありますし、勉強や経験も兼ねて自分で手に入れてみるのも良いと思います。
中古ドメイン(オールドドメイン)に期待できるSEO効果
中古ドメイン(オールドドメイン)は、過去のWeb運用歴のパワーを引き継いでインデックスが早く、早く順位上昇の可能性を持っています。
やはり有名なドメインや長くキレイな運用をされてきたドメインのほうが、良いドメインとして効果を期待しやすいです。
良質なコンテンツと良質な中古ドメインを組み合わせて運用することが、中古ドメイン(オールドドメイン)のSEO効果を最大限活用できる方法ではないかと思います。
- 被リンクドメイン数や被リンク数が多く残っている
- ドメインレーティング(DR)やドメインオーソリティ(DA)が良い
- スパムスコアが低い
- トラストフロー(TF)の数値が良い。またはサイテーションフロー(CF)とのバランスがよい
などのスコアをしっかり確認した上で良質な中古ドメインを探すことがSEOにもつながると思います。
最後に
このドメインは中古ドメインを検討している方のお役に立てる内容をメインに書いてみようかなと思い購入しました。
中古ドメインには、良い点がたくさんあります。でも悪い点もあります。
何度か書いていますが、中古ドメインはあくまでも「良質なコンテンツを早く認知させるお手伝いをする道具」です。
中古ドメインがあれば順位が上がるのではなく、良いコンテンツを早く認知させるのが中古ドメインです。
たまに逆に考えている人がいるので、コンテンツが最優先ですよというのは忘れずに。
まずは第一弾の記事ですが、少しでもお役に立てればと思います。
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